「世界のモンテッソーリ」とは
他の園ではどんなモンテッソーリ教育の環境設定をしているの?
ここでは、興味があってもなかなか遠くまで環境を見に行くことができない方のために、国内や海外のモンテッソーリ教育実践園の様子を、たくさんの写真と共にご紹介しています。
イタリアのミラノにある老舗モンテッソーリ園「Scuola Montessori Casa dei bambini」のクラスの環境をご紹介します。
こちらの園は、オペラ・ナショナーレ(Opera Nazionale Montessori)※で、教員養成のトレーナーをつとめる、シチリア・コッキアーナ先生が園長のモンテッソーリスクールです。
※モンテッソーリ女史が初めにつくった、イタリア国内のモンテッソーリ協会
子どもが過ごせる廊下のスペース。
イタリアのモンテッソーリ教具の製造・販売メーカーである、ゴンザガレッディ社(GonzagArredi Montessori)のポスターが貼られています。
こちらの園には、マリア・モンテッソーリ自身が開発した当初の教具や家具が、今も使われていました。
3-6歳のクラス
日常生活の練習のコーナー
洗濯をする、干す、掃除をする、人形を洗うなど、水を使った活動の場所。
絵の具を使える、アートのコーナー。
立って描きたい子どもは、イーゼルを使用。
座って絵を描くこともできます。
チョーク、色鉛筆、紙など子どもたちが選べるように様々なものが用意されています。
また、その横では、目と手の協応や食べ物に関する活動をしていました。
フタを開ける、閉めるの活動も。
その他の活動のコーナー
子どもたちが静かに朝の活動をしている様子です。
いたるところで、思い思いの活動をしています。
その傍ら、静かに読書をする子どもたちの姿も見られました。
本を読むための場所。
「つむ棒」という1から10の数の紹介の教具は、歴史のある古い物を使用。
日本では棒を輪ゴムでとめるのが一般的ですが、赤いリボンで結んでいます。
イタリアの園で良く見た「時をあらわす教具」。
丸い壁掛けと、横に進む表で、「昨日、今日、明日」が一目でわかるようになっています。
文化の「地理」のコーナー。
国と、パズルをあわせています。
文化教育のひとつである「植物の部分名称」。
言語の活動である、絵カードの活動。
「クラスにある教具の名前、なんだろう?」
この、色鉛筆がささっている棚は、ゴンザガ社の博物館にもあった、マリア・モンテッソーリ博士が考案した貴重な物です!それを実際に使っています。
書く教具である、メタルインセットの例。
棚の上にも、先生の書類などは見当たりません。
子どもたちのための美しい絵や花、キャンドルなどが、さりげなく飾られています。
次回は、小学生の環境をご紹介します。
【Scuola Montessori Casa dei bambini】
http://www.scuolamontessorimilano.com/
Soderini 36, 20146 Milano Partita
1-2歳の環境と記載しておりました画像が3-6歳の環境であるとのご指摘を頂戴しました。お詫びして訂正致します。(8/31)
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